A:良く点検してしまっておいた着物を久しぶりに出してみたら無かったはずの染みがついていた。良く聞く話ですが、原因としては着用中の「汗」にあります。汗自体はすぐに乾いてしまい付いていた事が分からなくなってしまいますが、生地には残ってしまっています。そして汗に含まれる脂肪酸は時間を掛けて生地を傷めて染みにしていきます。目に見えないものなので対処のしようも無さそうですが、汗が残っているかを調べる方法があります。着用した着物をハンガーに掛けてシワを伸ばしてやりますと、シワの取れ難くなっている部分が出て来ます。これが汗の染込んでいる箇所です。このような箇所を見つけたら、なるべく早いうちに丸洗いと汗抜きをする事をお薦めします。