
紗刺し袋帯、もっとも暑い時期、盛夏(7、8月)に締めるのが紗の帯です。紗の模様は紋織りで表わされることが多いですが、紗刺しは紗の粗い布目を活かして刺繍を施したものです。

乳白色の紗織り地に正倉院系の文様が刺繍された品です。柄はお太鼓と前帯だけのお太鼓柄となっています。

色とりどりの花鳥に加え、七宝文や菱文などの有職文様がところ狭しと刺繍されています。

こちらも同様の刺繍ですが、色の構成のせいか、違った印象となっています。

乳白色の紗織り地に鹿の子模様の流水と草花が刺繍された品です。柄はお太鼓と前帯だけのお太鼓柄となっています。

紅葉というよりかはヤツデの様な形状の草木が印象に残りますが、流水部分の様々な文様も緻密に表現されています。

こちらも同様の刺繍ですが、流水は無く草花のみの柄となっています。

乳白色の紗織り地に正倉院系文様が刺繍された品です。柄はお太鼓と前帯だけのお太鼓柄となっています。

華文を中心に華やかな唐草で飾られたものとなっています。

こちらも基本は同様の刺繍ですが、ベースとなる色合いが違っており、大分印象が変わって見えるかと思います。

乳白色の紗織り地に正倉院系文様の一つである蜀江文が刺繍された品です。柄はお太鼓と前帯だけのお太鼓柄となっています。

八角形を正方形で結ぶという独特の繋ぎ模様なっています。八角形内には多様なカラーバリエーションの華文が描かれています。

こちらも同様の刺繍がなされています。

黒色の紗織り地に正倉院系文様の樹下鳥獣文らしき文様が刺繍された品です。柄はお太鼓と前帯だけのお太鼓柄となっています。

鳥や獣、樹木をパターン化したもので、一本の木の元に鳥獣が描かれているのが一般的ですが、本品では鳥を中心に花々が取り巻くといった形になっています。

こちらも同様の刺繍です。どちらも色味が多いのでとても華やかとなっています。

乳白色の紗織り地に正倉院系文様の連珠円華文が刺繍された品です。一般的に連珠円文といい、連なる珠が円を描くなかに様々な意匠が描かれる図案ですが、全てを華文にて仕上げてあるので連珠円華文としています。

本品はペルシア系の異国情緒溢れるものとなっていますが、中央の意匠から連珠に至るまで全て華文が用いられ、その周りには華文による亀甲文が散らされています。

こちらも同様の刺繍となります。

乳白色の紗織り地に草木や吉祥文が描かれた絵巻を雲取りにした大変和的な柄行きの品です。

松竹梅を始めとした草木、ヱ霞や菱文といった吉祥文が描かれた絵巻など慶長向きの柄となっています。

こちらも同様の柄を抜粋したものになるようです。

刺繍部分のアップです。糸の通し方で濃淡まで表す事が出来、色数の大変多い刺繍となります。

微かに覗く紗目に色糸を通して刺繍しているのがよく分かります。

紗目ふたつ分の色糸から紗目ひとつ分の色糸がある中、紗目にとらわれない極細の金糸など多数の糸が使われています。

紗目とそこへ通る色糸の状態がよく確認出来ます。
お太鼓柄手描き紗袋帯です。盛夏(七、八月)の時期に締める帯となります。墨絵風の色付き画で表地裏地共に紗地となります。一般的には白地の芯を入れて仕立てるので、仕上がりの印象は薄くなります。

張りのある紗の帯地に墨絵風手描きの染め帯です。

薄墨風多色画。淡いキハダ地に冬の花である椿が描かれています。暑い最中において涼感を感じさせる図案となっています。

お太鼓と同様のモチーフですが、よりコンパクトにまとまっています。

張りのある紗の帯地に墨絵風手描きの染め帯です。

薄墨風多色画。薄いベージュ地に涼感を感じさせる牡丹柄となっています。

お太鼓と同様のモチーフとなっています。

張りのある紗の帯地に墨絵風手描きの染め帯です。

薄墨風多色画。薄い緑地に葡萄柄となっています。葡萄は子孫繁栄の意があり季節問わずのおめでたい柄とされています。

お太鼓と同様のモチーフとなっています。

張りのある紗の帯地に墨絵風手描きの染め帯です。

薄墨風多色画。薄い水色地に手長海老の柄となっています。まさに旬の柄ですが、水に因んだものは暑い時期にピッタリかと思います。

お太鼓と同様のモチーフとなっています。

張りのある紗の帯地に墨絵風手描きの染め帯です。

薄墨風多色画。乳白地に鴛鴦の柄となっています。鴛鴦は夫婦和合の吉祥柄として季節問わずの柄になります。流水も描かれ涼感も充分の品です。

こちらには流水と草が描かれるのみとなっています。前後合せて初めて完成する図案となっています。
袋名古屋帯(通称:八寸名古屋帯)は、綴や紬、博多織など地厚の織りを用いて八寸幅に織られています。帯芯を必要とせずかがるのみなので、軽くて締めやすい帯です。基本的には気軽に楽しむお洒落帯ですが、今回ご紹介するのは格調ある綴織りですので、色留袖、色無地、訪問着、付け下げなどに合せてセミフォーマルにご使用いただけます。

弊社特設コーナーにて

金銀を含む多数の色鮮やかな糸を用いて織り出されています。

下の方に見える縞が絽の部分です。見ての通り絽目と呼ばれる隙間が空いており、見た目だけでなく物理的にも涼しい織りとなっています。

薄桃色地に流水と花柄の涼感たっぷりな図柄です。



オフホワイト地に花柄の合わせやすい色柄の品です。



薄緑地に花と露芝の柄です。



桃色地に椿の柄が涼しげな品です。



青地に流水と花柄の品。濃い青地が涼感を誘います。



ベージュ地にススキや花、露芝が織り出された品。


只今、店内特設コーナーにて夏物各種大セール中です。夏物素材は、着物地にせよ帯地にせよ、とにかく種類が豊富です。当店では普段から豊富な品揃えを実現している為、生産量の少ない夏物も沢山あります。

今だけの超特価!夏のフォーマル向け着物に絽の附下げと夏帯をそれぞれ特別価格にてご提示です。着物と帯はそれぞれ数ある中からお選び頂けます。

こちらは着物の前身頃アップになります。繊細なタッチで加賀友禅による花々と涼し気な流水が染められています。加賀友禅らしく控えめながらも発色の良い加賀五彩を用いた染めは、涼やかさが命題となる夏物の色彩にもぴったりです。

こちらは数多く種類のある夏帯の内の一つ、「紗刺し袋帯」のお太鼓部分アップになります。品格ある図柄の正倉院文様の内「蜀江文」を多数の色糸を使い、隙間ある紗の帯地の隙間から隙間へ渡す様に刺繍されています。大変に手の込んだ品で、柄の品格から夏のフォーマルにはうってつけの帯となっています。また、その色数の多さから大変合わせやすい帯でもあります。
これら以外にも様々な色柄の附下げと、夏帯(紗刺し袋帯・紗手描き袋帯・絽綴名古屋帯など)がございます。
>また、附下げと夏帯の超特価セット以外の夏物を始め、お買い得品をご用意しております。

正絹夏帯各種です。帯も夏物ともなれば透け感と清涼感が重要となります。様々な手法で織られた夏帯を揃えました。
夏の着物用帯各種、絽綴名古屋帯、紗刺し袋帯、紗手描き袋帯ほか、カジュアル用からフォーマル用まで各種多数あります。
こちら、夏物セットに含まれる品ですが、単品の場合この価格になります。

薄っすらと透ける絽目が涼し気な絽の小紋着尺です。
小紋は、観劇やクラス会、軽いパーティなどちょっとしたお洒落をしたいときに着用する着物ですが、6月~9月の単衣・薄物の時期用に一つあると重宝するのが絽の小紋です。

格子の透け感が特徴的な紅梅織の反物です。夏のきものとしてお召しになれます。
本品は着物として小紋柄を染められていますが、高級浴衣として素肌に着ても良し、半衿を付けて小紋と同じ帯合わせで普段着として外出も可能な品です。
只今、店内特設コーナーにて総絞り訪問着の大セール中です。
一粒ずつ手で括っていく細い作業を全面に施した大変手間の掛かる技法により作られる疋田鹿の子の逸品です。

流水に紅葉を始め、草花が描かれた竜田川調の柄行きです。

ヱ霞に七宝や青海波、菱、華文などの吉祥紋様を配した柄行きです。

檜垣網代文と流水に花々の流れる柄行きです。

青海波に松竹梅を始め、亀甲、七宝、麻の葉等の吉祥文様を描いた柄行きです。

表地のアップです。紗綾形に花の描かれた本紋綸子地に大きさや糸の巻きで濃淡を表現した精緻な絞りが施されているのがみてとれます。

八掛のアップです。表地と同じ本紋綸子地に絞りが施された共八掛となっています。

薄紫地に流麗な染め分けと花々及び吉祥文様を散りばめた品です。

松、藤、菊、桜等の花々に加え亀甲紋や菱紋が描かれているのが見受けられます。

金の駒取り及び金彩が確認できます。

細かく描かれた花々。笹の葉の中にも描かれています。

金箔ほか金縁なども確認できます。

パステル調の淡く明るい色調の訪問着です。色とりどりの花々に加え多数の吉祥文様が散りばめられています。

様々な色にて道長取りがなされています。

菊花に金の駒取り及び金彩が施されているのが見受けられます。

鮮やかな色彩と金彩の華やかさが良く現れています。

厚みのあるしっかりとした金箔が用いられていて手触りも良い品です。

正倉院系唐草文様の手描き友禅です。花々を意匠化したもので色使いなども現実にはないもので、高貴さと共に幻想的な印象を持つ品でもあります。

多種多様な花々が優美に描かれています。地色は一色ではなくたたき染めになっています。

模様のアップになりますが、現実にはありえない配色で緻密な描画が為されているのが良く分かります。

流水に菊花とそこへ垂れ下がる梅の枝を描いた品です。

菊に流水の組み合わせ(菊水)は、延命長寿のモチーフで、吉祥をあらわすモチーフの定番的な存在です。

ボカシの向き及び使われている色彩から京友禅ではないと見て取れます。

豊かな花笠に幔幕霞と宝尽くしの図案です。

京友禅らしく赤などの強い色を用いながら繊細な図案を描いています。

花笠、幔幕、宝尽くしと吉祥に繋がる文様ばかりが描かれています。

桜の総柄小紋地に牡丹を手書きした品になります。

桜の小紋柄には金彩が用いられていて結構個性を主張していますが、牡丹を単色でコントラスト強く描くことによって強調しており華やかさがアップしています。

桜の小紋柄他、金彩を織り交ぜ緻密に描かれているのが見て取れます。

桜の小紋柄をアップに。小さい花の集合で、それぞれ金枠等も施されていてとても華やかです。

竹と梅をメインに花々が咲き誇ろ華やかな品です。


こちら中へ入る下前となります。汚れ防止の布が縫い留められていて見ることが出来ませんが、中には「幸」の落款があります。

丁寧な友禅染めとなっています。一見すると加賀友禅のようですが、京友禅的なボカシの技法も入っています。

大輪の菊花に松竹梅と吉祥文様を描いた訪問着です。

シンプルな吉祥文様を取りで絵羽状に構成しています。

柄のモチーフが少ない分、金彩金駒疋田鹿の子など華やかに彩る工夫が随所になされています。

疋田鹿の子や菊花の様子が良くわかる一枚です。

吉祥文様多数の金彩雲取り柄訪問着です。

松竹梅を始め、ヱ霞、雪輪、七宝、亀甲、宝尽くし等の吉祥文様を金彩で雲取りした中に配した慶事向けの品です。

数々の吉祥文が描かれた上に金彩、駒取り等の見事な細工が見受けられます。

雲取りに亀甲や、雪輪に青海波や七宝などの吉祥文様が描かれています。

複雑な絵模様と濃い色合い、異国情緒漂うクラシックな面持ちが個性的な品です。

細かな更紗文様に強めの色を合わせた絵羽模様のアップです。

緻密にして繊細な更紗文様のアップです。

更紗は基本型染めで、小紋として作られるものが多いですが、この品では身頃や袖で型と染料を変え絵羽模様とし訪問着として染められています。

藤みや子オリジナル作品 「麗都路(レトロ)」染め分けと桜柄の訪問着です。

緻密な描画が為された桜の花が密に配されています。


「オリジナル 麗都路 作 藤みや子」と記載されています。

流水に琳派色紙重ね模様の訪問着です。

琳派の色紙模様に見られる図案を切り取り並べた柄となっています。

多彩な花々に豪華な金彩、金駒などを施して、華やかに彩っている様子が見られます。

細いところにもしっかりと描かれているのが見てとれます。

作家松本健一作加賀友禅訪問着です。

松林のある沿岸部風景となっています。

袖部分の柄をアップにて撮ったものですが、加賀五彩を用いて、大人しくも鮮やかな色彩を表現しているのが伺えます。

下前のアップになります。作家名や落款の所在が確認できます。

付いている落款のアップになります。

作家の名入り部分アップです。

青海波に菊花を散らした図柄の訪問着になります。

2朱の青海波と紅白の菊花及び金彩と鹿の子で表された霞が見られます。

染めの様子や金彩の載り方以外にも紗綾形と花柄からなる本文綸子地が確認できます。

菊花の周りを取り巻く金彩と金駒を用いた華やかな彩り。

染め分けとたたき染めの手描き友禅訪問着です。

菊を主体に梅や笹などが描かれています。

色付けされた花々の他にシルエットだけの花々も描かれています。

淡いたたき染めの地色に鮮やかな色彩で描かれた花々と他の花々のシルエットが見受けられます。

淡い色彩でありながらもしっかりとした存在感のある図柄です。

青海波の総絞を絵羽状に多色の染め分けを行った品です。


緻密に表現された青海波です。

色合いのグラデーションと絞りの具合がわかる写真です。

日本図案化協会正会員 湯谷文雄 作「日本の美 粋」シリーズ作品。

濃い紫地に赤緑青の三原色を用いた辻が花模様に金彩を交えたものとなります。

古典的な図案とモダンな配色がとても上手く融合した品となっています。

染め分けグラデーションの様子
